この映画は観る人によって着目する点が違えば、抱く印象も違うし、ストーリーの捉え方さえ異なる作品だと思う。
他人の感想を読んでより面白くなる作品だと思ったので、筆者も多くの人々に習って観覧直後の率直な感想をのせてみる。
※推敲してない駄文です。
・登場人物について
男の子(主人公)
母を失ったトラウマもち。年上女性への淡い恋。(義母を「父の好きな人です」って執拗に紹介する所に感じた) 途中から自傷で同級生を破滅に追いやりクズ決定。なお、この償いをしたシーンは最後までない。なぜか大人目線からは終始良い子扱いされている。(大叔父はなぜ最初から良い子だと思ったのか意味不明。)
父
妻を亡くしてその妹に手をだすクズ。「車で登校するぞー」お前のせいでいじめられるの当たり前だろ。最後良い人っぽく終わるの謎。
義母(ナツコ)
最初は男の子に手をだすんじゃないかとヒヤヒヤした。(性的な意味で)
普通、息子になったばかりの男子に妊娠中のお腹を触らせるか?ちょっと気持ち悪い。最初から男子を息子として扱おうとしてたなら、その後に葛藤する理由がわからない。肝が座ってるのか心が弱いのか。姉の旦那を寝取った罪悪感はありそう。
・異世界ものファンタジーとして成立する可能性について
映画の4分の1が過ぎた頃から「夢オチなんだろうな〜」って思いながら見てた。
だから、ちょこちょこあるトラウマになりそうな映像やグロい描写に耐えられた。鳥がどんどんキモくなる、人を喰おうとするetc
途中から夢じゃなくて、SFファンタジーの可能性がでてきた。空から落ちてきた未知の物体により構築される世界の頂点に立つ大叔父。血を継いだものしか塔を作れない、というどこまでも社会的ヒエラルキーを感じさせる設定がなんだかなぁ、と思った。
そもそも最初から戦時中の身分差をハッキリ描いていて少し不快。(おじいさんに自転車を漕がせるナツコが最初は手を取られて降りるのに、その後は1人でスタスタ降りてるところとか)
最初の方の描写を戦時中にした意味はなんだったんだろう。現代で同じような設定の方が観た人はしっくりくるんじゃないだろうか。最後は戦争が終わってから男の子は東京に戻るし、当時なら完全に非国民とか言われそうだぞ。お金持ち&特権階級感がすごいなと思った。
・これで引退になる(らしい)宮崎駿監督
子どもの頃に見たら「宮崎駿監督やジブリが作るものだから」「何か人生の格言が隠されてるはず」って悶々と考えそうな映画だった。
でも大人になった今は「このシーンいいなぁ」「こういう絵を描きたかったんだろうなぁ」ってふわっと観れた。でも宮崎駿監督は引退作がこれでいいの?とは思った。
商業的に成功はしないだろうと感じた。例え「宣伝をしないという宣伝」が功を奏して興行収入的には上手くいったとしても。というのは、ジブリの映画でこれほど途中で退出する人が多い作品を初めてみた。本当に驚いたけど気持ちはわかる。
たぶん世界観に入れないとつまらないし、意味わからない。私はビールを飲みながらシーン毎のイラストを楽しむ感覚でフワッと観てた。お気に入りは「ここは天国か?!」って言うインコ。総じて鳥好きに怒られそうな映画だなと思った。
最後まで観て「猫の恩返し」という映画に似てると思った。監督は宮崎駿ではないけど、一応ジブリ作品。宮崎駿監督はあんな感じの、自分の世界観を詰め込んだ作品を作りたかったのかなぁ。
ひとつひとつのシーンはいろんな建物や文化が垣間見えて見応えあった。描いてる人も楽しかっただろう。ただストーリー全体をみるとエンタメではないなと思う。あまり考えすぎると疲れる映画だと思うので、あえて深く考察しないことをおすすめしたい。
視点が違って面白いなと思った感想・考察
・松村上久郎のブログ 君たちはどう生きるか 感想<!ネタバレあり!>
END
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